最終的な改修方針
前回ミキシング編でモデルグラフィックス 2021年 06月号掲載 ken16w氏の作例を参考に、胴体をジムカスタムとミキシング各部延長短縮改修を行ってまいりました
そして…
ディテールはどうするの?
ken16wさんの作例はカトキ氏LDジャケットイラストのディテールみたいだけど、僕たちはどうしようかなぁ
ならしょきのカトキさんげんこう(原稿)イラストにしようよ!✨
というわけで
本キット取扱説明書3Pに掲載されているモデルグラフィックス 90年7月号にも掲載された初期設定原稿を参考にしていきます。
全体的に金属ヤスリ、ゴッドハンド面出しヤスリでR面を直角にして徹底的にエッジ出しを行い、各部にある台形モールドをBMCタガネ1.5mmで深く彫ってスタイリングしました。
そして全体をヤスリまくった結果…
こうなりました
↓
イラストを参考にマッシブな感じになるよう調整しました
それでは各部のディテール工作を解説していきます!👇
頭部ヘルメットフィン
改修編でも触れましたが、頭部両耳のフィンは短縮工作で削り落としてしまったので”スゴクカタイ”と評判のタミヤ製プラバン0.3mmをストライプ状にしたものを差し込み接着後ラインに合うよう整形しています。
バックパックマイナスモールド
バックパック中央のマイナスモールドはホワイトに塗分けしたくディテールアップも含め、コトブキヤM.S.G P-106 丸ノズル をスピンモールド3.0mmで開口し3.5、4.0ドリルでリングが割れないよう徐々に穴を広げてゆき、最後に直径部分を目立てヤスリで彫り込み0.3mmプラ板を差し込んで作成しました。
塗装後に組み立てられるようにできました。
またマイナスモールド下側左右にはハイキューパーツマイナスパイル1.0mmを配置しています。
バックパックカラーはカバーにガイアノーツNAZCAカラー ディープカーキ、スラスターに同社パールダークマーズブルーを使用しました。
ネックカバー
ネックカバーはジムカスタムから流用しましたが、そのままでは首回りがツライチになり立体感にかけるため首元をカットし一段落としたスペースを作り、スジボリ堂BNCダンモや目立てヤスリを使いプラ板でディテールを作製しました。
姿勢制御スラスター自作
サイドアーマー、フロントブロック、脚部側面の姿勢制御スラスターはすべて作り直しました。
まずはプラパイプ先端をシモムラアレック PINWHEEL(ピンホイール)でフチを、内部をハイキューパーツ面取りビットで面取りします。
面取りしたパイプをカットしハイキューパーツ ツインパイプ EZガンマズルを組み合わせてスラスターを作製しました。
サイドスカート、フロントブロックが5mm、脚部側面が4mm径で作製しました。
本体カラーはニュートラルグレーⅠとEXホワイトの混色ですが、スラスターは差異を出すためにEXホワイトで塗装しました。
アーマー裏ディテール
アーマー裏ディテールはベースのプラ板を裏面に合わせてカットし、1mmと1.5mmに切り出したプラストライプで作成しました。詳しくはプラストライプ式アーマー裏 作成手順を参照ください。
前後のスカートアーマー裏とショルダーアーマー裏を作製しました。
アーマー裏は一度フレーム色に塗装し、一段窪んだ部分をガイアエナメルデントグレーを吹き同社フィニッシュマスターで拭き取ります。
拭き取り後つや消しコートを吹き、エナメル塗膜を保護した後にスミ入れを行いました。
ビームライフル延長
ライフルはバレルジャケット部で3mm延長し合わせ目を消しました。
今作は各部を延長したのでライフルが小ぶりに見えないよう延長しました。
塗装はバックパック同様ディープカーキです。
ハンドパーツは AUBE Dimension Works製 https://twitter.com/AUBE_Dimension ADハンド Ver.ken 10.3 ディテール有 に換装しています。
ビームサーベル ディテール
サーベルは柄の部分のアンテナディテールをカットし、真鍮パイプと真鍮線でディテールをシャープに作り直しました。
シールド裏のスペアサーベルの発振部にハイキューパーツ ツインパイプでディテールアップしました。
各部ベクタードスラスター化
肩部と脚部内側のジャバラ状のスラスターをベクタード型に変更します。肩部は開口して内側にビルダーズパーツノンスケール MSスラスター01を加工した物を使用、脚部内側はタガネ削り込みプラ材でスラスターフィンを作製しました。
肩部スラスター内側は姿勢制御スラスター同様EXホワイトで塗装。
カラー調色
カラーも本キット取扱説明書2PにあるMG RX-78イラストのカラー原稿に似るよう調整しました。
本体ホワイトは前作のゼータガンダム同様EXホワイトとニュートラルグレーⅠを同量混色したニュートラルグレーハーフ(勝手に命名)を使用
その他各部カラーはすべてガイアカラーを調整し
ブルーはコバルトバイオレットにEXホワイトでやや明度を上げたもの
レッドはフレイムレッドに純色イエローでさらに朱色になるよう調整
イエローはマンダリンイエローにEXホワイトで明度を上げ、EXブラックを少量添加しややくすませています。
またブルーの下地にはレッド、イエロー同様クレオスピンクサーフェイサーを使用
ブルー下地にもピンクを使用することで鮮やかなブルーになるとSNSフォロワーさま教えていただき実践しました。
ホワイトにはサーフェイサー1200を使用しています。
デカール&コート
デカールは付属のものでなくガンダムデカールNo.2 MG 1/100 RX-78-2 ガンダム Ver.Kaを使用しました。
マーキング箇所はガンダムデカールを使用しましたが、コーション部は文字の解像度が低いのでハイキューパーツRBコーションデカール03の〇マークコーションに差し換えてデカールワークを行いました。
コート剤はガイアノーツEx-09セミグロスクリアープレミアムとEx-10フラットクリアープレミアムを同量で調色したつや消しすぎないつや消しでクリアコートしました。
ツインアイ発光
ツインアイは付属のシールに蛍光ブルーグリーンをコート、ハイキューパーツのオーロラブルーシールを上から貼り付け改修したツインアイに合うようカットし貼りこみました。
動画でセンサーの発光が再生されます▷クリック
これにより通常時でもオーロラブルーの反射で輝き、ブラックライトを当てることで発光状態を再現しました。
仕上がり
前回のミキシング改修にエッジ出しディテールアップを行い、イラスト原稿に近い理想のカトキガンダムにすることができました。
組立も問題なく行い肩の引き出し式関節により幅広いポージングが可能になりました。
8/19より製作を開始し9/22日に完成を迎え、24日のRRM展示会にギリギリで展示することができました。
”完成ギャラリー”も同時に公開しておりますのでぜひご覧ください!
※記事内の製作に関する解説で分かりづらい箇所や用語、画像等がありましたらお知らせください
(内容により追記、修正します)
※’24年1月追記
2023年にア・バオア・クー最終決戦フルウェポン仕様にアップデートしました。
使用した物一覧
※メーカー希望小売価格にご注意ください
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